高校総文へ第2期生徒企画委 46人に委嘱状

来年和歌山県内で初めて開かれる「第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)」に向けて、地元高校生がPRや運営活動に取り組む生徒企画委員会に6日、第2期生46人が新たに加入。委嘱状の交付式では新委員を代表し、橋本高校2年の山本莉瑠さんが「先輩方に倣い、私たちにしかできない和歌山らしい最高の大会になるよう、一人ひとりが精いっぱい努力したい」と決意表明し、総勢82人で新たなスタートを切った。

同文化祭は、高校生による国内最大規模の芸術文化活動の祭典。「文化部のインターハイ」とも称され、2万人が作品披露やステージ発表をし、約10万人の来場が見込まれている。県内では7月31日から8月6日までの日程で行われる。

生徒企画委員会は昨年7月に発足。総務、総合開会式、パレード、広報イベント、国際交流の五つの部会に分かれて準備を進めている。今後は10月のPRイベントやプレ大会、文化祭の当日成功に向けて取り組んでいく。

同市のアバローム紀の国で行われた委嘱状交付式には1期生を含め、全員がマスクを着けて出席。新委員を代表し、近大付属和歌山高校1年生の菊谷香乃さんが委嘱状を受け取った。

県実行委員会会長の宮﨑泉教育長が「逆境を乗り越え、(新型コロナの)『対策をすれば開催できるんだ』と、世の中の流れをいい方向に変えられるよう、ぜひ成功させていただきたい」と激励。生徒企画委員会の委員長で、開智高校2年の前冬磨さんが「新型コロナウイルス禍で、希望を与えるのは文化・芸術の力。活動の場が失われ、傷ついた人が新しい一歩を踏み出す希望の大会になるよう一緒に頑張っていきましょう」と歓迎した。

続いて、各部会のこれまでの取り組みをスライドで紹介。11回目の生徒企画委員会も開かれ、各部会に分かれて議論を深めた。

新たにメンバーに加わった、向陽高校1年生で書道部の石川菜奈未さんは「コロナで大変な中、みんなで集まれ、委員会の一員として活動できるのはとてもうれしいこと。先輩方と一緒に、大好きな和歌山を盛り上げていきたい」と笑顔で話していた。

宮﨑実行委員会会長㊧から委嘱状を受け取る菊谷さん

宮﨑実行委員会会長㊧から委嘱状を受け取る菊谷さん

 

第2期生徒企画委員会委員に委嘱された皆さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧