一人で悩まず相談を 9月10日~自殺予防週間

WHO(世界保健機関)が定める9月10日「世界自殺予防デー」にちなみ、日本では毎年9月10~16日の1週間を「自殺予防週間」と位置付けており、和歌山県和歌山市でも、自殺に関する正しい知識や相談先の普及啓発などに取り組んでいる。

市保健所によると、日本の自殺者数は近年減少傾向にあるが、依然として年間2万人を超えており、深刻な状況が続いている。和歌山市においても年間70人前後が自ら命を絶っている現状がある。

将来への不安や孤独、失業といったさまざまな「生きることの阻害要因」が連鎖する中で、それが「生きることの促進要因」よりも強くなった時に自殺のリスクは高くなるといわれている。自殺に至る前に、うつ病などの精神疾患を発症していることも少なくないという。

市保健所は、「眠れない」「食欲がない」「だるくてやる気が出ない」などの症状が続く時は、自身や家族だけで悩みやしんどさを抱え込まず、掛かり付け医や保健所などに相談するよう呼び掛けている。

市保健所のこころの健康に関する相談窓口は、平日の午前8時30分~午後5時15分に受け付けている。問い合わせや相談は保健対策課こころの健康対策グループ(℡073・488・5117)。

2020年度和歌山市自殺予防啓発ポスター

2020年度和歌山市自殺予防啓発ポスター

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