懐かしい日本の風景 原田泰治さん版画展

日本の自然豊かなふるさとの風景や古くから日本に息づく風物詩を描く画家・原田泰治さんの版画展が29日まで、和歌山県和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階画廊で開かれている。

原田さんは長野県諏訪市出身、在住。作品は素朴画(ナイーブ・アート)とも呼ばれ、性別や年齢などを問わず多くの人々から支持を受ける。郷土への愛を深く感じ描いた現代の日本に残るふるさとの姿を描いている。

過疎化などふるさとを取り巻く状況に正面から向き合い、原田さん自身の周りの風景を描くという姿勢を貫いている。

和歌山県内での版画展は初めて。1980年代前半の作品を中心に、愛媛県伊方町のミカン集落や岡山県倉敷市の「軽便電車」、地元の諏訪市の夕暮れ、福井県若狭町のコスモスなどを題材に約30点を展示販売している。

高精細なレフグラフファイン版画で紹介。柔らかさや温かみあふれる作品が並び、来場者をどこか懐かしい気持ちに誘っている。

入場無料。午前10時から午後6時半(最終日は4時)まで。問い合わせは同所(℡073・433・1122)。

素朴な風景の作品を楽しむ来場者

素朴な風景の作品を楽しむ来場者

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧