二つの神社を比べよう 和歌浦でウオーク

和歌山市語り部クラブによるウオークイベント「比べてみよう和歌浦天満宮、紀州東照宮」が26日、和歌浦西の同所で行われた。

クラブでは毎年2、3回ウオークイベントを実施しているが、ことしは新型コロナウイルス感染症の影響で開催のめどが立っていなかった。どうすればできるのか打ち合わせを重ね、グループに分かれて行動し、マスクの着用や手指消毒など対策を立てて実施。約50人が参加した。

4グループに分かれて紀州東照宮、和歌浦天満宮をそれぞれ見学し、ガイドのもと由緒や祭神、建物の建築様式などさまざまな違いを比べてみた。

参加者は緑色片岩で造られた和歌浦天満宮の石段と、砂岩を切って造られた紀州東照宮の石段の解説を聞いた後、息を切らしながら石段を登っていた。境内では普段立ち入りできない本殿の構造も見学した。菅原道真を祭る和歌浦天満宮と、徳川家康と初代藩主頼宣を祭る紀州東照宮、鎌倉時代に盛んになった禅宗様建築の要素が多い和歌浦天満宮と、鎌倉以前の和様建築で建てられた紀州東照宮とそれぞれの違いを聞き、楼門を撮影したり、解説を真剣な様子でメモしたりしていた。

語り部の泉治代さん(67)は「ことしはもうイベントができないかと思っていたが、こんな時こそ地域活性化のために活動しなくてはと考えた。迷うこともあったが、参加してもらい、できて良かった」と話していた。

和歌浦天満宮で建築構造の特徴を聞く参加者

和歌浦天満宮で建築構造の特徴を聞く参加者

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