和東が近畿出場決める 秋季高校野球県予選

和歌山東 3 2 0 0 2 0 0 0 5 12
向陽 1 0 0 0 0 0 0 2 0 3

〔和〕山田―笠本〔向〕田中、宇治田、中井―東出▽本塁打=上代(和)▽2塁打=江川、高橋、笠本(和)松井(向)

秋季高校野球県予選の準決勝2試合が3日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、第1試合では和歌山東が向陽を12―3で下し、決勝進出を決めた。和歌山東は17日に京都市のわかさスタジアム京都で開幕する近畿大会に出場する。

和東が向陽を投打に圧倒した。1回表、相手投手の暴投、4番・上代の適時打などで3点を先制。2回にも2点を加え試合の主導権を握った。5回には上代が左越えに2点本塁打を放った。4点差で迎えた9回は江川、奥出の適時打などで5点を加え突き放した。

先発した左腕の山田は初回こそ1点を失ったが、2回以降は打たせて取る投球で凡打の山を築いた。8回に2本の適時打で2点を許したが後続を断ち、完投した。

和東の米原寿秀監督は、「このチームは頂点を取るぞという気持ちで出発している。まとまりがある」と話し、上代の本塁打について「追加点が欲しいところで打ってくれた。投手も楽になった」とたたえた。「山田は自分の力を思い切り出してこいと送り出した。全ての球種が良く安心して見ていられた」と話した。

向陽は初回に4番・薮田の適時打で1点を返すも2回以降は山田の前に思うような打撃ができず苦しんだ。8回に松井、牛場の連続適時打で2点を返したが反撃はそこまで。先発したエースの田中は8回を投げて被安打10、7失点と試合をつくれなかった。

向陽の山本慎監督は田中の投球について「大事な一戦で緊張していた。直球が走らず変化球に頼ったところをうまく打たれた。もともと尻上がりに調子を上げるタイプ。6回以降は十分通用する球を投げていた」と振り返った。攻撃については「相手投手にコーナーにきっちり決められた。中盤以降はベルトより上の高さに球がきたので点を返すことができた。積極性もあったと思う」と話し、4日の3位決定戦に向け、「新チームができた時から近畿大会出場を目標にしてきた。まだ終わっていない。気を引き締めてもうひと踏ん張りしたい」と闘志を燃やしていた。

9回表和東、奥出が適時打を放つ

9回表和東、奥出が適時打を放つ

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