日曜に乳がん検診 18日さくらい乳腺外科で

NPO法人J.POSH(ジェイ・ポッシュ)が年に1回実施している、日曜日に乳がん検診を受けることができる「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(J.M.S)」が18日、全国の賛同医療機関で行われる。和歌山県内では和歌山市、橋本市、御坊市の4医院で実施。昨年に続き参加する和歌山市三のさくらい乳腺外科クリニックの櫻井照久院長は「年に1回検診を受けるきっかけになれば」と話している。

J.M.Sは、子育て、仕事、家事、介護などで忙しく、平日に検診を受けに行くことが難しい人が、日曜日に乳がん検診を受けられるよう、全国の医療機関とNPO法人J.POSHが協力し、毎年、ピンクリボン月間である10月の第3日曜日にマンモグラフィー検査を受診できるようにする取り組み。2009年にスタートした。市内では同院の他、中江病院も賛同医療機関に登録されている。

乳がんの発生は20歳前後から認められ、30歳代で増加、40~60歳代前半までがピークといわれている。その後少し減少はするものの、依然として高い発症率で、70、80歳代でも多くの発症が認められている。つまり20歳を過ぎれば誰でも乳がんにかかる可能性があり、日本では約10人に1人が罹患するといわれている。

一方で、見つかるのが早ければ早いほど治る可能性も高いため、櫻井院長は「早期発見が重要。家族など大切な人のためにも、定期的な検診を受けてもらいたい」と話している。

さくらい乳腺外科クリニックは、県内で唯一の日本乳癌(がん)学会が認定する乳腺専門クリニック。同院では、マンモグラフィーとエコー、視触診を実施。マンモグラフィーは女性技師(精度管理中央機構認定)が対応し、エコーは日本乳癌学会認定乳腺専門医の櫻井院長が行い、検査結果は当日中に分かる。市町村の検診にも適応しており、和歌山市民の場合、40~69歳が2000円、70歳以上は1000円。同市無料クーポン、岩出市と紀の川市の住民検診は無料。

また同院は、保育士2人が常駐している他、キッズスペースもあり、子連れでも安心して検診を受けることができる。診療放射線技師の櫻井真知さんは「女性同士だからこそ話せる悩みなどもあると思います。安心してご来院ください」と受診を呼び掛けている。

予約、問い合わせは同院(℡073・448・3366)。

「この機会に検診を」と櫻井院長㊨と真知さん

「この機会に検診を」と櫻井院長㊨と真知さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧