コロナ差別許さない 県が相談ダイヤル設置

新型コロナウイルスに感染した人を誹謗(ひぼう)中傷する動きがある中、和歌山県はコロナ差別に関する相談ダイヤル(℡073・441・2563)を県人権政策課内に13日付で設置。感染者や家族らへの差別や中傷について、対応を助言する。

県によると、誹謗中傷などにどう対応すべきか助言し、インターネット上での誹謗中傷などの書き込みについては、プロバイダーなどへの削除依頼の方法を助言する他、県人権啓発センターが行っている無料法律相談などの紹介も行う。受付時間は平日午前9時~午後5時45分。

また、新型コロナに感染した人のフォローアップとして、感染者が退院し経過観察が終了した後も、県の専任担当者が定期的に近況を確認し、健康状態や生活上の困り事に対応する取り組みを今月5日から開始している。

その他、ネット上での新型コロナに関する誹謗中傷の書き込みのモニタリング(調査)も行う。誹謗中傷などの書き込みを発見した場合は、県がプロバイダーなどに対して削除を依頼する。

県はSNSなどでの誹謗中傷を禁止する条例の制定も検討し、早ければ12月議会に条例案を提出するという。仁坂吉伸知事は同日の定例記者会見で「困っている方に寄り添って何かできることがないか考えるのは大事」と話し、相談ダイヤルについては、「(悩みを)言うだけでもスッとすることがあるのでは」と述べた。

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