市高がセンバツ当確 智弁との県勢対決制す

秋季近畿地区高校野球大会は4日目の25日、京都市右京区のわかさスタジアム京都で準々決勝3試合があった。第1試合では市和歌山と智弁和歌山の和歌山県勢同士が対戦。市高がエース・小園の好投で智弁を2―0で下し、来年春の選抜高校野球大会への出場が有力となった。準決勝は31日に同球場で予定されており、市高は第1試合(午前11時開始予定)で智弁学園(奈良2位)と対戦する。

25日準々決勝

智弁和歌山 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
市和歌山 2 0 0 0 0 0 0 0 X 2

〔智〕中西―石平〔市〕小園―松川▽2塁打=河渕(市)

両校が公式戦で相まみえるのは今秋3度目。新人戦は6―3、県2次予選準決勝は5―4と、ともに市高が勝利していた。

試合は市高・小園、智弁・中西の両エースの先発で始まった。市高は1回裏、1死から2番の河渕が「後ろに良い打者がいるので塁に出ることだけを考えた」と右前打を放ち出塁。半田真一監督は「流れをもってきたい。アウトになってもいいから走れ」と盗塁を指示。河渕は3番・平林の打席で2盗を決め、後続も安打や四球で続き1死満塁に。制球が定まらない中西は5番・田中に死球、7番・吉見に四球を与え、市高が押し出しで2点を先制した。

前の試合で11三振を奪い1失点で完投した小園はこの日、制球を意識した投球で智弁打線に連打を許さない。2回表は2死3塁とされるも投ゴロで切り抜けた。エースの好投にバックも応える。6回表は1死2塁から3番・大仲の中堅に抜けようかというゴロを2塁手の杉本が横っ飛びで好捕、1塁に送球して打者走者をアウトとした。2死3塁となり、なおもピンチは続いたが、小園が4番德丸を渾身の直球で一邪飛に打ち取った。

半田監督は小園の好投を勝因に挙げ、「走者を出しても粘り強く投げてくれた」と評価。2安打2盗塁と活躍した河渕は「甲子園出場が当確してとにかくうれしい。半田監督から『飛び跳ねていけ』と言われ気持ちが楽になり、緊張せず試合に入れた。中西君とは何回も対戦している。嫌なイメージはなかった」と振り返った。

次戦の相手は2試合で17得点を挙げている智弁学園。半田監督は「先制点を取った後、3点目が遠かった。まだまだ課題がたくさんある」と気を引き締め、小園は「強打が武器のチームだと思う。しっかり自分の投球をしたい」と闘志を燃やしていた。

6回表、ピンチを切り抜け喜ぶ市高

6回表、ピンチを切り抜け喜ぶ市高

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧