持ち帰り弁当で再開 みんなの食堂川永

社会福祉法人喜成会(向井克典理事長)は24日、和歌山市島の地域包括支援センター川永で第1回目の子ども食堂「みんなの食堂川永」を開き、カレー弁当を販売した。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から混雑を避けるため、川永地区の人を対象に注文を事前に受け付け。当日は熱々のご飯にたっぷりのルーがかかったカレー弁当70食分を用意し、販売開始前から高齢者や親子連れらが間隔をとって列に並び、同会の特別養護老人ホーム喜成会の向井博子施設長が一人ひとりに手渡しで応対した。

同会は市の生活支援体制整備事業により委託を受けて同センターを運営。4年前に地元の高齢者が集う居場所づくりの一環として「ふれ愛カフェかわながの家」をスタート。2月末から休業しており、地域の人と交流するのは難しいが、喜んでもらえるようにと考えたのが持ち帰り用弁当の販売で、ようやく実現した。

カレー弁当を買いに来た同会OGの日浦喜代美さん(81)は「カフェをよく利用していたが、コロナの影響で休んでいるので寂しい。弁当を楽しみにしていたので帰って食べます」と話していた。

同会の門脇次彦さん(54)は「コロナ禍でも皆さんの元気な姿を見ながら弁当の受け渡しができて良かった。毎月第4土曜をカレーの日に決めて販売し、これからは自治会館に場所を移して館内で食事か持ち帰りのいずれかを選択できるようにしたい」と話した。

カレー弁当の次回販売は11月28日で地元の人を対象とし、高校生以上は1食300円で、中学3年生まで無料。また、カフェは2021年1月から人数を制限しての営業を再開予定している。

 

カレー弁当を手渡す向井施設長㊧

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