高級感あるアイス 藤桃庵と和大が共同開発

和歌山県紀の川市のジェラート店「藤桃庵(とうとうあん)」と和歌山大学観光学部の学生11人が、県産イチゴを使ったアイスクリーム「キルシュ香るホワイトチョコとバニラ苺」を共同開発。学生目線で若い世代から好まれる味に仕上がった。同大などで販売している。

地域が抱える課題を市民と一緒に発見し解決方法を考える「地域インターンシップ(LIP)」の一環。2018年6月から、同市をより元気なまちにするための事業「紀の川市KIP企画」をスタートしている。

8月ごろから開発に着手し、オンライン会議でメンバー間で意見交換を重ねてきた。学生は同市特産のイチゴとグルメサイトなどに掲載されている人気店舗の商品の特徴を調べるため、学生200人に質問紙調査を実施。若者の嗜好(しこう)や人気の種類などを尋ねた。集めたサンプルを基に統計的手法を用いて分析し、県産イチゴ「まりひめ」と、高級感のあるバニラとサクランボ酒の「キルシュ」の採用を決めた。

10月28日には大学内で無料配布され、試食した学生は「イチゴの味とサクランボの香りが上品。素材が生かされていて、とてもおいしい」とにっこり。

藤桃庵の藪本梓取締役は「とても手間がかかっている。学生のアイデアや分析はすごいと思った」、紀の川市LIP代表の藤谷夏帆さん(20)は「キルシュのこだわりと藤桃庵のアイスがマッチし、おいしく仕上がっている。クオリティーが高くぜいたくな商品となっているのでぜひ食べてみてください」と話している。

アイスは同大生協と県立医科大学の生協など県内3カ所で購入できる。価格は270円(税込み)。

県産イチゴ「まりひめ」を使ったアイス

県産イチゴ「まりひめ」を使ったアイス

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