トルコ地震支援を 友好の原点和歌山から

トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海で10月30日に発生した地震を受け、日本・トルコ友好の原点の地である和歌山から被災者を支援しようと、和歌山県と県内30市町村が一体となって義援金を募っている。

1890年、日本を訪問したトルコ軍艦エルトゥールル号が串本沖で遭難した際、串本の人々は乗員を献身的に救助した。この出来事は両国友好の原点といわれ、1985年のイラン・イラク戦争時には、日本への恩返しとして、トルコ航空機がテヘランの在留日本人のために救出便を飛ばした。

2015年には、時代を超えたこの二つの史実を基にした日本・トルコ合作映画『海難1890』が上映されている。

県によると、こうした背景から、トルコを襲った今回の災害に対し、仁坂吉伸知事と田嶋勝正串本町長が呼び掛け人となり、オール和歌山での義援金の取り組みが実現した。

映画の製作実現などに尽力したNPO法人エルトゥールルが世界を救うをはじめ、民間にも賛同が広がり、義援金を募る取り組みが進められている。

義援金は5日に受け付けが始まり、振込先は紀陽銀行県庁支店「普通414310」、口座名義は「和歌山県トルコ震災を支援する会」。JAバンクやきのくに信用金庫の口座も追加する予定。

義援金への協力を呼び掛ける「エルトゥールルが世界を救う」の冨田博文理事長㊧ら

義援金への協力を呼び掛ける「エルトゥールルが世界を救う」の冨田博文理事長㊧ら

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