救急搬送者も 県内新型コロナ感染累計288人

和歌山県は7日、和歌山市在住の男子小学生など計7人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。うち1人は大阪府の発表分に含まれる。

男子小学生は5日に感染が発表された40代男性の同居家族。4日に濃厚接触者として検体を採取し陰性だったが、6日に再度検体を採取し検査を行ったところ陽性だった。症状はなく、医療機関に入院している。

岩出保健所管内では80代自営業女性と70代無職女性が感染。80代女性は2日から体調不良が続き、股関節痛、下肢脱力感、38度の発熱も加わった。6日に救急搬送され、肺炎像が確認された。抗原検査で陽性となり、7日にウイルス検査で陽性と判明した。重症で医療機関に入院している。70代女性は10月22日に発熱。23日に38・1度の発熱、せき、咽頭痛が出て医療機関を受診。31日から全身倦怠感が続き、今月6日に抗原検査で陽性、7日にウイルス検査で陽性が判明した。重症で医療機関に入院している。

その他、橋本保健所管内で20代大学生の女性と60代会社経営の女性、田辺保健所管内で50代会社員男性、40代教職員女性の感染が判明した。

会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は「大阪府の新規感染者が非常に増えていることの影響ではないかと考えている。症状が出た場合は早めに受診していただきたい」と呼び掛けた。

新規感染者を発表する野㞍技監㊧(8日県庁で)

新規感染者を発表する野㞍技監㊧(8日県庁で)

和市でさらに2人 大阪で友人と飲食

8日には、和歌山市の70代会社役員男性と20代会社員女性の2人の新規感染が発表され、県内の感染者は累計288人、入院中の患者は15人となった。

70代男性は1日から頭痛や全身倦怠感などの症状があり、2度医療機関を受診したが、熱が下がらず、右胸の痛みが出てきたため、別の医療機関の紹介を受け、救急受診し、陽性と判明した。肺炎像があるが症状は安定している。10月29日に県外の友人ら12人とゴルフや飲食をしていた。

20代女性は11月6日から発熱や頭痛の症状が現れ、7日に検体を採取し、陽性と分かった。1日に大阪市内で友人2人と飲食を共にしていた。症状は安定している。

また、7日に感染が発表された田辺保健所管内の40代女性教職員が勤務する県立学校について、接触があった生徒5人を検査し、念のため他の教職員25人の検査も行うことを明らかにした。同校は7日から11日まで休校となっている。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧