楽しく自由に表現 濱口さん絵画と書の個展

和歌山県和歌山市の濱口憲子さん(73)による日本画、洋画、書の初の個展「三彩展」が23日まで、同市湊通丁北のアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。濱口さんは「念願の個展に感無量。これからも、いかに現場で得た感動に迫る表現ができるか追求していきたい」と笑顔で話している。

元小学校教諭。定年退職後、カルチャー教室に通うなど本格的に芸術活動を始めた。好奇心の赴くままに洋画や日本画、水彩画、色鉛筆画などを学び、現在は「新構造社和歌山支部」に所属。県展や和歌山市展、海南市展などの公募展で受賞歴がある。

今展では国内外の風景や花、人物などを描いた日本画と洋画、デザイン性に富んだ書の計54点を展示。ことし8月に100歳を迎えた母・窪堀シナ子さんの書や俳画作品3点も並ぶ。

絵画は、画面いっぱいに咲き誇る大迫力の「枝垂桜」、緑に包まれた穏やかな「瀞峡(どろきょう)」、岸壁に打ち付ける荒波を描いた「南紀風景」など。

「観光の意味合いが強かった旅行も、絵を趣味にしてから見る目が変わりました。スケッチブックを片手に必ずその場で色を少しつけて記録しています」

数年前に始めた書は、生き生きと躍るように表現。藤白墨を使い、大好きな中島みゆきさんの『糸』の歌詞を薄墨で軽やかにしたためたパネル作品もある。濱口さんは「いろんなことに興味は尽きません。長く趣味を楽しんできた母親に負けないよう、この道を究めるという思いで楽しく表現できれば」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

 

多彩な表現の作品が並ぶ会場で

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