新規5人が感染 受診後の検査遅れたケースも

和歌山県は25日、県内の20~60代の5人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。いずれも症状は安定している。県内の感染者は累計408人で、8人が退院し、入院中の患者は77人となった。

湯浅保健所管内の50代会社員男性は、14日に感染が発表された50代男性の知人で、9日に同じ会議に出席していた濃厚接触者として健康観察中、23日から発熱などの症状が現れ、24日に陽性が判明した。この会議の参加者の感染は合わせて5人となった。

橋本保健所管内の60代無職男性は、23日に発表された70代女性と同じ19日にデイサービスを利用しており、濃厚接触者としての検査で陽性と分かった。

和歌山市の20代女子大学生は、18日から咽頭痛や発熱、せきなどの症状が現れ、23日に医療機関を受診し、検体を採取。13、17日に大阪市内で友人と飲食を共にしていた。

和歌山市の30代会社員女性は、15日から発熱や味覚異常などの症状があり、16日に医療機関を受診したが、コロナを疑う診断はなかった。症状が収まらないため、紹介を受けて22日に別の医療機関を受診し、23日に肺炎像が認められ、検査の結果、24日に陽性が確認された。

御坊保健所管内の40代会社員男性は、20日から発熱や咽頭痛などの症状が出ており、24日に医療機関を受診し、陽性と判明した。7、8、14、15日にプライベートで大阪市内に出掛けていた。

記者会見で県福祉保健部の野㞍孝子技監は、和歌山市の30代会社員女性の事例で、早期に受診したにもかかわらず検体採取が1週間後になったことを受け、「コロナを疑って早めに検査につなげてほしい」と医療機関に呼び掛けた。

 

早期の検査を医療機関に呼び掛けた野㞍技監㊧

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