図書館のお仕事体験 ノビノスで日方小児童

和歌山県海南市日方の市民交流施設「海南nobinos(ノビノス)」(松藤伸介館長)で5日から7日までの3日間、日方小学校の学童保育の子どもたちが児童ボランティアとして図書館業務を体験した。

2020年1月、ノビノス開設準備室が同学童保育の隣部屋に置かれたことをきっかけに、学童保育を運営するNPO法人のびのびキッズ日方と同館の交流がスタート。地域に根差した施設を目指すノビノス指定管理者の㈱図書館流通センターが企画を提案し、冬休みを利用して体験が実現した。

3年生4人、5年生1人が参加。児童書エリアで利用者が取り出しやすいようにラック内の本の背表紙の面を合わせたり、本の所蔵場所を確認するため番号が書かれた背ラベルを見て同じジャンルの本をそろえたりした。

また、2階の絵本エリアでは利用者から返却された本がまとめられた棚から絵本を取り出し、テーマ別に分けて整理してラックに補充するなど、手際よく業務をこなしていた。

児童ボランティアリーダーで5年生の浜松仁平君(11)は「番号をそろえたり本を元の場所へ入れ替えたりするのがとても難しかった。毎日のように利用している場所で手伝いができて楽しかった」と笑顔で話していた。

副館長の谷口義彦さんは「今回の日方学童を皮切りに、海南市全域の児童を対象にしたボランティア活動や就労体験に発展させたい。将来的には地元に愛着を持ってもらうため“海南nobinosサポーターズクラブ”に参画してもらうために取り組んでいきたい」と今後の目標について話した。

最終日にはボランティアに参加した証しとして、児童全員にサポーターの会員証が手渡された。

 

児童書の背表紙面を合わせる児童

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