新ブランド始動 駿河屋「鶴屋善右衛門」発売

ことしで創業560年を迎え、1日に屋号を「総本家駿河屋善右衛門」に変更した㈱総本家駿河屋(和歌山県和歌山市小倉、岡本良太社長)は15日、海南市日方の海南店内で新ブランド「鶴屋善右衛門」の商品の販売を開始した。

初代の岡本善右衛門が1461年に京都・伏見で「鶴屋」の屋号でまんじゅうの販売を始めた。23代目の岡本社長は伝統を受け継ぎ、原点に立ち戻って菓子作りを極めようと決意し、初代の屋号と創業者名を組み合わせた「鶴屋善右衛門」を誕生させた。「日々の楽しみに和菓子を」「気兼ねのない和菓子」をコンセプトに、若い世代など新たな顧客に向けた商品を提供するセカンドブランドとして展開する。

同店の一角にコーナーを設けて新商品の販売をスタート。将来的には総本家駿河屋の店舗から独立して店舗を増やし、さまざまな年代の顧客に対してアプローチしていく考え。

初日は、ショーケースに並べられた一口サイズで個包装の大福・おはぎ・ようかんなどを買い求める人でにぎわった。

岡本社長は「古くから駿河屋を利用していただいているお客さまを大切にし、今まで店に足を運んだことのない若い人たちにも気軽に利用してもらえるよう、新しいことに挑戦していきたい」と意欲を見せていた。

新商品の大福などを手に岡本社長

新商品の大福などを手に岡本社長

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