罰則規定に賛成 感染症法改正巡り知事

仁坂吉伸知事は26日、和歌山県庁で開かれた定例記者会見で、政府が感染症法を改正し、新型コロナウイルスの感染者が入院を拒否した場合に罰則を科す案を検討していることについて、「今は強制的に守らせる仕組みがない。罰則もやむを得ない。賛成だ」と述べ、政府の方針を支持する考えを示した。

感染症法について仁坂知事は「感染している人を隔離するのが感染症法の大原則」と強調。県は新型コロナの感染が判明した場合、症状の有無にかかわらず全員を入院させている。仁坂知事は「無症状から状態が悪化することもある」とし、「病状の急激な悪化を防ぎ、他の人に(コロナ)をうつさないことが大事」と述べた。県内でも感染判明当初に入院に消極的な人がいたとし、「お願いして説得して(入院してもらったが)、ものすごく苦労した。たくさんの人的資源を使って何とか入院していただいた」と振り返った。

病床について、県は25日時点で330床を確保。感染がさらに拡大した場合に備えて400床まで増やすことができるという。仁坂知事は使用病床数が400床に達した場合について「これ以上(病床を)増やせないわけではないが、かなり困難。(400床を)超えたら宿泊療養を考えないといけない」と述べた。

「罰則もやむを得ない」と述べる仁坂知事

「罰則もやむを得ない」と述べる仁坂知事

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