絵画で巡る名所・旧跡 市民会館で展覧会
和歌山市民会館(和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁)展示室で30日まで、「第8回わかやま名所・旧跡絵画展」が開かれており、公募で集まった77点と審査員5人、招待9人の計91作品を楽しめる。
同市と実行委員会(和歌山文化協会、市文化スポーツ振興財団)が主催し、郷土の歴史や文化を身近に親しむことを目的とする。
ことしは応募点数が昨年の89点から1割ほど減り、大阪府の2人以外は県内からの応募となった。一方、16歳の高校生から89歳までと幅広い年齢層から集まった。会場には和歌山城や加太、雑賀崎、紀伊風土記の丘など、市内のさまざまな名所・旧跡を描いた作品が並ぶ。
日本芸術院会員で同市の日本画家、清水達三さんを含む審査員らが、入賞作10点を選んだ。
市文化スポーツ振興財団賞を受けた海南市の上山正美さん(71)は、紀州東照宮の下馬橋をアクリルで描写。「誰も描いていない所を探して市内巡りをしていたところ、下馬橋に出合った。来年も意表を突けるような名所や旧跡を見つけたい」と笑顔。深山砲台古跡を描いた同市の土田勝義さん(68)は「よりメリハリのある作品を描けるよう、来年も頑張りたい」と話していた。
和歌山文化協会の岡本敏美さん(73)は「10号までという規格なので、初心者でも描きやすいと思う。誰でも出せるのが魅力でもあるので、より多くの方に出展してもらえれば」と話し、同協会の美術工芸部長、中村治さん(73)は「一人ひとりの表現力が光った作品が並んでいるので、気に入った作品を見つけてもらえれば」と来場を呼び掛けている。
午前9時半~午後5時。入賞者は次の皆さん。
【市長賞】坂下剣盟▽福原正敬【きのくに信用金庫賞】松田年弘▽堂𦚰ゆかり▽吉田見枝【和歌山文化協会賞】木野多恵子▽武田十四夫▽津田京子【市文化スポーツ振興財団賞】上山正美▽赤山達子
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