県内は総じてステージ2 新型コロナ感染状況

和歌山県は28日、県内の小学生から70代の9人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。8人は症状が安定し、1人は無症状。県内の感染者は累計1032人で、13人が退院し、同日午後1時時点で入院中の患者は113人となった。

9人のうち濃厚接触者など発表済みの関連が5人、新規が4人。保健所管内別の内訳は、和歌山市が7人、橋本と岩出が各1人。

発表済みの関連では、クラスター(感染者集団)に認定されている㈱山田利(海南市野上新)の30代男性従業員の感染が新たに判明。濃厚接触者として行った検査は陰性だったが、その後発症し、陽性となった。同社のクラスターは計13人に達した。

新規4人のうち2人は県外への外出はなく、現時点で感染ルートは不明。和歌山市の40代男性会社員は、感染が拡大している県外へ仕事で出掛けていた。橋本管内の50代女性は、入院患者に陽性者が出た大阪府内の医療機関に勤務し、府内の感染者数に計上されている。

眼科に勤務する職員1人の感染が分かっている県立医科大学付属病院(和歌山市紀三井寺)については、受診者ら53人から相談が寄せられており、検査を進めている。

県はまた、27日現在の県内の感染状況を、政府が示す6指標で公表。病床全体について、最大確保病床の使用率が29・8%、現時点の確保病床の使用率が36・1%で、4段階のうち2番目に深刻なステージ3の指標値に達しているが、低下が見られ、その他の指標はステージ2までにとどまり、「県は総じてステージ2の状態にある」としている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「このまま(減少傾向で)いってくれれば(第3波の波は)越えつつある」と述べ、帰省などの活発な人の動きが抑えられたことが要因との認識を示した。

 

県内の感染状況を説明する野㞍技監

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