WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

第500号を迎えて

2011年1月から連載を開始した本コーナーはきょうで第500号を迎えた。読者の皆さま、スポンサーである株式会社南北様、和歌山新報社の皆さまに心より御礼申し上げたい。
筆者は和歌山市で生まれ育った。関東の大学に進学し、帰省した際に和歌山の魅力を強く感じたことを契機に、情報通信で地域活性化を目指す「和歌山さんぽみちプロジェクト」を立ち上げた。大学卒業後もこの活動を続けたい、さまざまな地域で和歌山とのつながりを見つけ、地元・和歌山の皆さまに有益な情報をお伝えしたいという思いから、本コーナーを担当してきた。
今後、意識していきたいテーマは持続可能な社会づくり。2019年に和歌山市がSDGs未来都市に選定されたことは記憶に新しく、2030年を期限とする持続可能な開発目標として掲げられた世界共通の17の目標を達成すべく、経済、社会、環境など広い課題に総合的に取り組むもの。和歌山市は「持続可能な海社会を実現するリノベーション先進都市」と題した計画を策定。企業や団体と共に達成に向けた活動が進められている。
高齢化社会、人口流出、災害対策など、全国共通の課題もあれば、地域に特化した課題もある。これらの課題を解決していくために着目すべきは、地域が持つ魅力的な資源。それに気付き、強みを生かしていくことで、何世代先にも残せる持続可能な社会の基盤をつくれるのではないだろうか。
和歌山の強みをもっと知り、和歌山のことを好きになっていただく。持続可能な社会づくりのお役に立てる情報を県内外から集め、これからも皆さまにお届けしていきたい。本コーナーが1000号を迎える頃、今以上に和歌山が魅力的な街になれるよう微力ながら努めていきたい。(次田尚弘)


次田尚弘(つぎた・なおひろ)
1988年、和歌山市生まれ。都内の企業に勤務しながら本コーナーを担当