ボランティアセンター円滑に 災害対応訓練

広域同時多発災害への対応を考える訓練が20日、和歌山県和歌山市栄谷の和歌山大学などで行われた。

同大災害科学・レジリエンス共創センターが主催。同センターは、「大学の防災力強化」や「防災・減災・復興の担い手づくり」を目的に常設の災害ボランティア拠点を設置し、地域と連携して災害に強い人材の育成に取り組んでいる。訓練は災害ボランティアセンターの設置・運営をシミュレーションし、運営方法や必要な機能などを検証するのが目的。同大の教職員や同市社会福祉協議会の職員が同大に集まり、県社会福祉協議会や海南市社会福祉協議会、高野町社会福祉協議会をオンラインでつなぐ形で訓練を行った。

訓練は、紀北地域で豪雨により河川の氾濫、家屋の浸水などの被害が生じたとの想定で実施。参加者は災害ボランティアセンターの運営役とボランティア役に分かれ、被災者が困っていることは何か、ボランティア活動に必要なものは何かなどについて話し合った。

同センター長を務める塚田晃司同大システム工学部教授は「ボランティアセンターの運営サポートにまで踏み込んでの訓練は初めて。まずは経験が大事だと思う。訓練を繰り返すことによって慣れていければ」と話していた。

災害時のボランティア活動で必要なものを確認

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