「たま」モチーフ改装車両 年内運行へCFも

和歌山電鐵㈱(和歌山県和歌山市伊太祈曽、小嶋光信社長)は「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで「猫の日」とされる22日、年内の運行開始を目指す改装車両「たま電車ミュージアム号」の詳細デザインを発表し、同社初となるクラウドファンディング(CF)でのサポーター募集を開始した。

この日、貴志駅(紀の川市貴志川町)で発表会があり、先月執行役員ウルトラ駅長に昇進したニタマが見守る中、小嶋社長が「コロナ禍で経営は厳しいが、今後も乗りやすく安全で楽しい公共交通を提供できるよう、〝クラウドニャンディング〟のご支援をよろしくお願いします」とあいさつ。

デザインを手掛ける水戸岡鋭治さん(73)が、同車両について「電車の中がミュージアム」という、豪華なプロジェクトの詳細を発表した。

現行のおもちゃ電車をリニューアルし、車体はロイヤルブラウンという濃い茶色を基調に、初代駅長「たま」のキャラクターを中心に描く。車内にはトリックアートをデザインする他、プライベートな空間を楽しめるセミコンパートメント席やたまギャラリーなど、さまざまな施設を用意。子どもから大人までゆっくりと豊かな時間を提供し、夜にはレストランカーとしての利用も考えているという。

水戸岡さんは「車内全体がミュージアムというのは他に例がなく、たくさんある〝たま〟の物語をギュッと詰め込みながら、世界中から訪れる〝たま〟ファンたちへのプレゼントプロジェクトを成功させたい」と意気込む。

この日、ニタマが肉球クリックで開始したプロジェクトの支援は、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で、5月21日まで受け付けている。3000円から支援でき、限定缶バッジなどのリターンを用意。同社は、おもちゃ電車のラストランに向けたイベントも企画中という。

問い合わせは同社(℡073・478・0110)。

デザインについて語る水戸岡さん㊨と小嶋社長

デザインについて語る水戸岡さん㊨と小嶋社長

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