過去最低の0.89倍 公立高入試の一般出願

和歌山県教育委員会は25日、2021年度県内公立高校入試の一般出願状況を発表した。県立全日制(29校4分校62学科)は入学者枠数6063人に対し5400人が出願し、競争率は0・89倍。5年連続で1倍を下回り、現行の入試制度となった09年度以降で過去最低となった。

県立全日制の学校・学科数は前年度と同じ。県教委は、地元の子どもを地元で育てる観点から、生徒数の減少に比べて各校の定員減を緩やかに設定しており、競争率が1倍を上回ったのは13校16学科にとどまり、25校4分校46学科で定員を割り込んだ。

県立定時制は、粉河普通科の募集停止により8校10学科に減少し、競争率は0・30倍。市立全日制(2校5学科)は0・83倍、同定時制(1校2学科)は0・11倍だった。

県立全日制で競争率上位の学校・学科は、普通科が向陽1・38倍▽那賀、田辺1・19倍▽桐蔭1・15倍▽箕島、神島1・08倍▽海南(海南校舎)1・07倍の順――。専門・総合学科は、和歌山工業産業デザイン科1・60倍▽同建築科1・48倍▽同創造技術科1・30倍▽田辺工業情報システム科1・10倍▽紀北工業システム化学科1・05倍――となっている。

本出願は3月4、5日、学力検査は11日、面接・実技検査などは12日に行い、19日午前10時に合格発表となる。

新型コロナウイルス感染の疑いなど、体調不良により学力検査が受けられなかった生徒は、26日に再学力検査を行うとしている。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧