「これは わなや」 県警が詐欺防止電話

後を絶たない特殊詐欺の被害を防ごうと、和歌山県警は3月1日午前9時、特殊詐欺防止専用・24時間対応のフリーダイヤル「その話ホンマに大丈夫?かけて損なし『ちょっと確認電話』」を開設する。番号は「0120・508・878」。語呂合わせで「これは わなや」。特殊詐欺に特化した専用電話の開設は近畿圏で初、全国でも7県目の試みとなる。

県警によると、2020年の県内の特殊詐欺被害の認知数は32件。前年に比べて13件減と減少傾向にあるが、被害額は1億5784万円で、前年の8683万円から2倍近くに増えている。1件でも防止したいとの思いから今回の開設に至った。

被害者の約8割が65歳以上の高齢者で、架空料金を請求したり、キャッシュカードをだまし取ったりする手口が多く、全体の9割弱を占める。こうした被害状況を分析したところ、疑いを持たずに対応し被害に遭うケースが目立ったという。

県警生活安全企画課の砂(たかす)浩之課長は、「電話がかかってきたときに、行動するよりも前にまず『ちょっと確認してみよう』といった軽い気持ちで電話をしてもらえれば」と呼び掛けている。

昼間は同被害防止アドバイザーら、夜間・休日は総合当直員らが24時間体制で対応する。また、高齢者らに配布するチラシやシールを5万枚ずつ用意し、フリーダイヤルの存在の周知に努める。

24時間体制で特殊詐欺防止に取り組む

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