和歌山弁で描く利他の心 得津さんが小説発刊

和歌山県和歌山市有本のマナーコンサルタント、得津美惠子さんが、4作目となる小説『桜子』を夢叶舎(むくしゃ)から出版した。

18歳という多感な年頃の桜子が、身の回りで起こるさまざまな出来事と人間模様を通して成長していく様子を描いた物語。同作の根底には、得津さんが日頃から大切にしている「利他の心」があるという。

得津さんは、「自分を犠牲にして他人に尽くすという利他の心と、親が子どもに与える無償の愛は根本的に同じものだと思い作品に込めました」と話し、母・初枝が羅針盤となって桜子の心の乱れを軌道修正していく姿が表現されている。

また、子育てでつらい思いをしている人に向け「この物語を読んで、お腹の中で十月十日育てた赤ちゃんが誕生した時に感じた『生まれてくれてありがとう』の気持ちを思い出してくれれば」と呼び掛ける。

初めて和歌山弁で書いたという同作には、同市狐島のマーキーズコーヒーなどが実名で登場。同店は3月4日から、「桜子」という名前のコーヒーを期間限定で販売しているという。

A4判、111㌻。税抜き1500円。宮脇書店和歌山店、ダイワロイネット店、TSUTAYAWAYガーデンパーク和歌山店、帯伊書店、Amazonで販売。

問い合わせは得津さんのホームページ

 

『桜子』を手に得津さん

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