身近な海の環境問題 小学生が活動成果を発表

水産資源の減少や海洋漂着ごみなど海の環境問題について、和歌山県和歌山市内の小学生が学習の成果を発表する「わかやま海洋サミット」が7日、市民図書館屋上テラスで開かれた。

NPO法人わかやま環境ネットワーク(中島敦司代表理事)と同館が主催し、日本たばこ産業㈱が持続可能な地域社会の発展を目指す取り組みを支援する「SDGs貢献プロジェクト」の助成事業として実施した。

参加したのは、和歌山大学付属小5年B組、雑賀小4年1組、同6年3組、和歌浦小3年生、松江小5年生の児童ら。

発表の内容は、和歌浦干潟のアサリ資源を復活させる「あさり姫プロジェクト」や、紀の川の源流地・奈良県川上村と下流の和歌山市の水質の違い、友ヶ島や有田市の海水浴場で行った漂流物の調査などさまざま。児童らは会場の大人たちに、ごみや生活排水の削減など、環境改善のためにできることから実行するよう呼び掛けた。

発表方法も、演劇や漫才仕立て、手作りポスターや紙芝居を使うなどアイデア満載で、同NPOの平井研理事は「学んだ内容が伝わるように子どもたちは工夫を凝らしてくれた。大人が海の環境について考えるきっかけにしてもらえれば」と話していた。

同NPOは今後、5月ごろに海辺の生き物観察会を実施するなど、継続して事業を展開する。

工夫を凝らして学習成果を発表する児童ら

工夫を凝らして学習成果を発表する児童ら

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