NYの田中太山さん 和工生にリモート授業

和歌山県立和歌山工業高校(和歌山市西浜、西村文宏校長)で9日、太地町生まれでニューヨーク在住の書画家、田中太山さん(42)が、同校産業デザイン科2年生40人に、工業英語のリモート授業を行い、英語でのコミュニケーションや異文化圏での生活などについて伝えた。

田中さんは10年ほど前から、同校で年に1度、書道教室を開いていたが、約6年前に田中さんが渡米したことで継続が難しくなったといい、奥田恭久(やすひさ)教諭は「新型コロナ対策で充実した設備を利用して、今後はさまざまなリモート授業を計画していきたい」と話す。

田中さんは、英語のテストで30点取れればいいほうだったという自身の学生時代を振り返りながら「今でも難しい単語は分からないけれど人とのコミュニケーションは取れる。大切なのは、あいさつやお礼を当たり前にできるといった誠実さ」と伝えた上で、「皆さんはこれまでたくさん英語をインプットをしてきたので、これからはアウトプットを意識していくことで、自然と英語は覚えられる」とアドバイス。

学生生活が残り1年になった生徒らに「思ったように進まないこともあるけれど、面白いことをたくさんしてください」と呼び掛け、柏山小桜(こはる)さん(17)は「楽しい授業だった。英語を話せなくてもコミュニケーションが取れることに驚いた」と笑顔で話した。

NYから生徒たちに呼び掛ける田中さん(画面の左上)

NYから生徒たちに呼び掛ける田中さん(画面の左上)

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