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音響改修お披露目　県立図書館でコンサート

和歌山市西高松の県立図書館メディア・アート・ホール（Ｍａｈ！）の音響改修お披露目コンサートが、４月１７日午後２時から開かれる。本紙連載「とらふすクラシック」の２００回を記念し、コロナ禍で演奏機会が激減している演奏家への支援コンサートにも位置付け、収益は出演アーティストの活動支援に充てられる。会場の他、ライブ配信でも楽しめる。

同ホールは、１９９３年に開館した全国的にも珍しい図書館併設のホールで、座席は３００席。きのくに音楽祭をはじめ数々の演奏会に使われてきたが、多目的ホールとして設計されたため十分な音響とはいえなかったところ、音楽監督を務める東京藝術大学の澤和樹学長（和歌山市出身）の監修により本年度、音響改修工事が行われた。

天井と背面に反射板を設けることにより、第一反射音の響きが良くなり、演奏者にも聴衆にも包まれるような響きが届くようになった他、ステージ床の補強により、床から音の振動を感じ取り、演奏者のパフォーマンスが向上する効果も期待されている。

出演者とプログラムは、村上真希子さん（ピアノ）によるバッハ（ブゾーニ編）「シャコンヌ」▽大守真央さんと中川知保さんのピアノ連弾によるドビュッシー「小組曲」▽岡本万貴さん（フルート）と金谷幸三さん（ギター）のユニット「黒江万金堂」によるピアソラ「タンゴの歴史」より▽宮下直子さん（ピアノ）によるシューベルト「即興曲」作品１４２の３▽砂原悟さん（ピアノ）によるショパン「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」▽井岡潤子さん（ソプラノ）と宮下さんによるドナウディ「限りなく優雅な絵姿」、シューベルト「魔王」、黒人霊歌「Ride　on　King　Jesus」――などとなっている。

会場は先着１５０席。申し込みは電話（℡０７３・４５７・１０１１、午前１０時～午後５時、木曜休み）で予約番号を取得する（１人４席まで）。会場で１０００円以上の支援を呼び掛けている。

配信は、イヤホンやヘッドホンで聴くと驚きの臨場感が体感できるバイノーラル録音で行う。予約はミュージックマート（https://musicmart.zaiko.io/e/20210417Mah）から。アーカイブで１週間、視聴できる。