ベニー冬眠からお目覚め 動物園で仕事始め

和歌山城公園動物園(和歌山市)の園長を務める、ツキノワグマのベニー(雌、推定28歳)が26日、冬眠明けの「仕事始め」を迎え、午前9時に寝室の扉が開かれると、ゆっくりと歩いて元気な姿を見せた。

ベニーは昨年12月17日、雪が降ってきたこともあり、例年より1週間ほど早く「仕事納め」をし、約3カ月冬眠していた。

ベニーの体長は約140㌢、体重は約100㌔。冬眠中は寝ているだけでなく、蒸したニンジンや、水でふやかしたクマ用のペレットなどを2日に1回食べており、飼育員の西出尚輝さん(21)によると、冬眠中も食欲は旺盛で、餌皿の音ですぐに起きて10分ぐらいで完食していたという。

加齢で皮膚が弱くなったベニーのため、今回の冬眠から、わらの代わりに皮膚に優しいおがくずで作ったベッドを用意し、ベニーはその上で丸まってぐっすりと寝ていたといい、西出さんは「ベニーにはこれからも毎日健康に過ごしてもらいたい」と、まだ少し眠そうな仕事始めのベニーを笑顔で見つめていた。

まだ少し眠そうなベニー園長

まだ少し眠そうなベニー園長

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