竹島鉄工建設が海南に新工場 立地協定締結

大型高層ビルの鉄骨や橋梁の製造などを手掛ける竹島鉄工建設㈱(和歌山県有田川町西丹生図、竹島徹社長)が海南市船尾の関西電力海南発電所跡地に工場を増設することが決まり、このほど、県庁で県、市との立地協定の調印式が行われた。

同社が一貫生産で製造する鉄骨は、高度な耐震性があり、取引先の企業から高い評価を受け、今後は関西だけでなく関東でも受注の拡大が見込まれている。

海南工場は敷地面積10万平方㍍、延べ床面積3万7200平方㍍。約35億6200万円(土地代除く)を投資し、3年間で正社員64人を雇用する予定。2025年4月の操業開始を目指している。

広い敷地に最新設備を導入することにより、複数の物件の製品を同時進行で製造ラインに流す体制が整備され、さらなる量産化と製品納期の短縮化が可能になるとしている。

調印式は知事室で行われ、同社から竹島社長と妻の竹島みか取締役が出席。竹島社長と仁坂吉伸知事、神出政巳市長が協定書に署名した。

竹島社長は「やっとスタートに立てて身が引き締まる思い。地元のために会社を発展させていきたい」とあいさつ。仁坂知事は「(同社が)大躍進へと一歩踏み出される。大変ありがたい」と歓迎し、神出市長は「地域経済発展への寄与に期待している。円滑に整備が進むよう支援していく」と話した。

 

協定書に署名する竹島社長㊧、仁坂知事(奥)、神出市長