災害対応を楽しく学ぶ 県が避難ゲーム作成

和歌山県は津波による犠牲者ゼロを目指し、災害の備えを楽しみながら実践的に学べるオリジナルのボードゲーム「きいちゃんの災害避難ゲーム」を作った。

ゲームは2種類あり、「津波から逃げ切ろう!」は、南海トラフ地震の発生を想定し、自宅から避難路を使って避難場所まで津波に追い付かれずに無事に逃げ切ることかできるか、迅速な避難行動を身に付ける。対象は小学校高学年から。

「みんなで協力して避難所運営しよう!」は高校生以上を対象に、実際に避難所を運営する担当班長として、避難所内外の課題やトラブルへの迅速な対応策を考える。どちらもポイントを競うチーム戦となっている。

A1サイズで、2~8人用。400セットを作成した。防災企画課の担当者は「誰でも気軽に楽しみながら災害対応について学べるゲーム。ぜひ皆さんで活用してほしい」と呼び掛けている。

今後は、地域での訓練や学校での防災教育などへの貸し出し用として市町村や振興局に配備し、県で実施する「紀の国防災人づくり塾」「出張!減災教室」などの研修や講座で使用する。

4月上旬に県のホームページから印刷が可能となり、一般の貸し出しにも応じる。貸し出しの問い合わせは市町村または振興局総務県民課で受け付ける。問い合わせは防災企画課(℡073・441・2271)。

県が作成した「きいちゃんの災害避難ゲーム」(県提供)

県が作成した「きいちゃんの災害避難ゲーム」(県提供)

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