海南市長選きょう告示 無投票の公算大きく

任期満了に伴う海南市長選と、欠員に伴う市議会議員補欠選(欠員2)が4日、告示される。市長選に立候補を表明しているのは、5選を目指す無所属現職の神出政巳氏(70)のみ。他に目立った動きはなく、無投票となる公算が大きい。一方、市議補選には3人が立候補の準備を進めている。投開票は11日。

神出氏は海南高校卒業後、明治大学大学院修了。1983年に市議会議員に初当選し、95年から県議会議員を務めた。2002年に市長選で初当選し、05年には旧下津町との合併に伴う市長選で当選して初代市長となった。以後、無投票で当選を重ねている。

神出氏は昨年12月の定例市議会で立候補を表明。これまでの実績を踏まえ、5期目に向けての公約は、安心・安全、元気・ふれあい、魅力・つながりを盛り込んだ「より住みやすいまちの実現」をテーマに掲げる。具体的な政策には新型コロナ対策の充実、防災力の強化、子育て環境の充実、働く場所の確保、道の駅の整備など9項目を挙げ、実行するとしている。

市長としてこの4年間は、2017年に新庁舎開庁、19年の国道370号・阪井バイパス(延長2・6㌔㍍)開通、20年に市民交流施設「海南nobinos(ノビノス)」をオープンさせるなど、公共事業を中心に取り組んだ。新型コロナウイルス対策では、持続化給付金給付事業や新生児臨時特別給付金などの支援に着手してきた。

一方、議員辞職と死去に伴う市議補選には3人が立候補を予定しており、2議席を巡って激しい戦いが展開される見通し。

ともに立候補の届け出は4日午前8時半から午後5時まで、市役所5階で受け付け。投票は市内47カ所で11日午前7時から午後7時(一部繰り上げあり)まで行われ、同日午後8時半から市総合体育館で開票される。

4月2日現在の選挙人名簿登録者数は4万3100人(男1万9965人、女2万3135人)。

投票日を知らせる市長選、市議補選のポスター掲示板

投票日を知らせる市長選、市議補選のポスター掲示板

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