週末は計31人感染 県が危機感「今が正念場」

新型コロナウイルスに関して、和歌山県は3日に17人、4日に14人が新たに感染したと発表した。新規感染者数が2桁となるのは6日連続。

4日午後1時時点で140人が入院中。1人がICU(集中治療室)に入り、7人が酸素投与を受けている。3人が退院し、県内の累計感染者は1350人になった。

また、これまでの感染者のうち、新たに20人が変異株と判明した。県内で確認された変異ウイルスの感染者は計93人になった。

3日に発表された感染者は保健所管内別では、和歌山市4人、橋本9人、岩出2人、湯浅1人、県外1人。

和歌山市の感染者は40代会社員男性、20代自営業女性、40代自営業男性、20代会社員男性。岩出保健所管内の感染者は30代無職女性、50代会社員男性。50代男性は大阪府内の会社に勤務しており、すでに同僚の感染が判明している。県外の20代会社員男性は、研修のため神奈川県から和歌山に来ていた。

3日に会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、県内の病床の余裕について「まだ逼迫(ひっぱく)とまでは言えないが、かなり詰まってきた」と話した。連日多くの感染者が確認されている橋本保健所管内については「感染者が爆発的に増えている」と危機感を示した。

4日に発表された感染者は、保健所管内別で和歌山市7人、橋本5人、岩出、御坊が各1人。新規の6人を除き、すでに感染が判明している人の家族や濃厚接触者だった。

大阪や京都へ出掛けて食事をしたり、カラオケ店を利用したりする例があった。県外へは出ておらず、感染源不明者も2人いた。

和歌山市では40代会社員男性、40代医療機関事務職員女性、60代無職男性、30代小学校教諭男性、60代会社員男性、60代無職女性、20代会社員男性の感染が分かった。岩出管内の感染者は20代会社員男性。

野㞍技監は「この数日で橋本保健所管内で感染者が増加しており、医療や介護施設に持ち込まれればとんでもないことになる。今が第4波の正念場。個人での感染防止対策の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。

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