医療で不可欠な存在に 医大薬学部の開設式

和歌山県立医科大学薬学部の開設式と同大の2021年度入学式が6日、和歌山市の県民文化会館大ホールで行われた。薬学部は今月開学で100人が入学。新入生たちは「地元和歌山や世界で活躍できる薬剤師を目指す」と意気込みを語った。

公立大学では近畿で初の薬学部となる。この日は医学部、保健看護学部、薬学部、助産学専攻科、大学院医学研究科、大学院保健看護学研究科の新入生326人が参加した。新型コロナウイルス感染症対策として出席者はマスクを着用し、間隔を空けて着席した。薬学部開設式の後に入学式が行われた。

太田茂薬学部長は式辞で「開設準備の中でいろんな課題に直面したが、課題を一つひとつ解決し、開設を迎えることができた」と振り返り、「将来その道でなくてはならない存在として活躍できる薬剤師を育成していきたい」と話した。

宮下和久学長は新入生に向かって、「皆さんを心より歓迎したい。この感激を忘れることなく学生生活を有意義に過ごしてほしい。大学は学び方を学ぶところ。自ら主体的に学ぶ態度を育んでいただきたい。互いに高め合い心豊かな学生生活を送ってください」とエール。来賓として出席した仁坂吉伸知事は薬学部の開設について「本格的な総合系医療大学になった」と喜び、「世の中の期待はものすごいものがある。立派な医療の専門家になって頑張っていただきたい。今後の素晴らしい人生を期待しています」と祝辞を述べた。

新入生を代表し、医学部の安藤光基さん、保健看護学部の赤松瑞葵さん、薬学部の青木裕也さんが「常に勉学に努めます」と宣誓した。

入学式後、御坊市出身の青木さんは「身近な人が病気になった経験から薬の重要性を知り、高校1年生の頃から薬剤師になりたいと思っていた」と話し、「入学式は緊張した。キャンパスは思っていたより大きく設備もすごく充実している。和歌山、そして国際的に活躍できる薬剤師を目指して頑張りたい」と笑顔だった。

式後に記念撮影をする新入生たち

式後に記念撮影をする新入生たち

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