1年越しの門出祝う 和大で新2回生入学式
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため昨年の入学式を中止した和歌山大学(和歌山市栄谷、伊東千尋学長)は5日、新2回生向けに1年遅れの入学式を市民会館で行った。オンライン授業が中心で大学生活もままらなかった4学部932人、大学院219人が新たな気持ちでスタートを切った。
新1回生は午前、新2回生は午後に入学式を実施。感染防止対策として、座席を通常の半分に減らし、保護者向けにはオンラインで中継した。
同大によると、昨年6月から全授業の3割ほどで対面授業を再開したが、オンラインが主だったため、学生たちはほとんどキャンパスに足を運ぶことがなかったという。
式では伊東学長が「語り合うことで人として成長するキャンパスに通えなかったことは、皆さんにとって大きな衝撃であったと思う。本年度から全授業の約8割を対面授業で実施する。広い視野を持って学修を進めてください」と式辞。
入学生を代表して経済学部の田中緋莉(あかり)さんが「昨年は同級生や大学関係者の皆さんと一堂に会することはかないませんでしたが、きょう入学式を迎えることができ、気持ちも新たに大学生活を全うします」と宣誓した。
式を終え、教育学部の玉井隼斗君は「サークルに入っている人たちは友達ができているので、外部でスポーツをしている自分は友達ができるのか焦ります。まずは交友を広げていきたい」としつつも「昨年に仕立てたスーツを着ることができて気分がいい。入学式ができて良かった」と笑顔だった。
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