大人が手本示そう 春の交通安全運動スタート

春の全国交通安全運動が6日始まり、和歌山県内各地で街頭啓発が行われた。「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「自転車の安全利用の促進」「歩行者等の保護をはじめとする安全運転意識の向上」「飲酒運転の根絶」を重点に、15日までの10日間、交通事故防止の徹底を呼び掛ける。

この日、和歌山市川辺のイズミヤスーパーセンター紀伊川辺店では、和歌山東署の署員や落語家の桂枝曾丸(しそまる)さんらが買い物客らに交通安全を呼び掛けた。

同署によると、同署管内ではことし3月末までで、人身事故が78件(前年同期比27件減)、負傷者は98人(同25減)、物件事故は1168件(同108減)発生。死亡事故はなかった。

啓発活動に先立ち、出納延計(すいどう・のぶかず)署長は「管内の交通情勢の数値は、昨年4月に発せられた緊急事態宣言以前の数値との比較。交通事故をさらに減少させていくためにはここからが正念場」とし、「子どもは大人のまねをする。子どもの危険への警戒心が薄れないよう、まず大人が交通ルールを守ることが大切」と事故の防止を呼び掛けた。

また、枝曾丸さんは「交通安全に関して、分かっていることを繰り返し言い続けることが大切」と話し、継続して意識を高め、実践につなげることが重要性だとした。

同署員は「ドライバーから発見してもらいやすいように、歩行者側も夜は白色や明るい色の服を着るなど意識してほしい」と話していた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、啓発グッズの手渡しを避け、かごから直接取ってもらうようにした。またマスコットキャラクターのきしゅう君による飲酒、あおり運転撲滅を目指すパフォーマンスもあった。

交通安全を呼び掛ける桂枝曾丸さん㊨

交通安全を呼び掛ける桂枝曾丸さん㊨

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