11日に開幕戦 地域も応援、アルテリーヴォ

関西サッカーリーグの2021シーズンが10日、開幕する。JFL(日本フットボールリーグ)昇格を目指すアルテリーヴォ和歌山は、オンライン開催のキックオフパーティーなどを通して、サポーターに「熱い戦い」を約束。選手25人中13人が新加入となった新生チームの力が、いよいよピッチ上で発揮される。

昨季のアルテリーヴォは、リーグ戦こそ2勝2敗3分で8チーム中6位だったが、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会では4回戦に進み、県勢最高成績の躍進を見せた。

コロナ禍により昨季は7試合に半減したリーグ戦も、今季は14試合に復活。依然として難しい調整を余儀なくされる状況だが、積極的に仕掛け、ボールを奪う「ハンティングフットボール」を掲げるチームの躍動が期待される。

チームでは、サッカーの技量だけでなく、社会性や人間力の向上も重視している。3月下旬には、チームを支援している㈱サンコー(海南市)の顧問、髙木正光さんを講師に、選手向けの社会人研修を実施した。

髙木さんは、「頼まれたことはやり切る」「50点でもかまわないから早く出す」「つまらない仕事はない」などを仕事の原則とし、前向きな思考の大切さ、思い続けることで目標が実現できることなどを伝えた。

研修に続いてキックオフパーティーをオンラインで開き、サポーターら574人が視聴。北口雄一監督は「新戦力にもハンティングフットボールを体現できる選手が集まった。皆さんに熱い試合を見てもらいたい」と呼び掛けた。

新型コロナ対策で練習試合も無観客で行っているため、これまではサポーターと新加入の選手の交流も限られ、パーティーでの選手紹介が初めての機会となった人も多かった。

ゲストでは、イルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」を手掛ける㈱タカショーデジテックの古澤良祐社長、モデルの本谷紗己さんが出席し、サッカーを通じて和歌山の地域活性化を目指すチームの活動にエールを送った。

アルテリーヴォの今季初戦は、11日午後2時から、五色台運動公園(兵庫県洲本市)で、関大FC2008と対戦。ホーム開幕戦は25日午後2時から、紀三井寺公園補助競技場(和歌山市)で、おこしやす京都ACとの戦いとなる。

 

今季への意気込みを話す北口監督(アルテリーヴォ和歌山提供)

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