クラスター新規4件 カラオケでの感染拡大

和歌山県内で10、11日にかけて、乳児から100歳代の51人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。県はカラオケ喫茶など4件のクラスター(感染者集団)を新たに認定。カラオケは感染リスクが高く、危険だとして、家族以外とはしないよう呼び掛けている。

51人のうちすでに感染が発表されている人の濃厚接触者は33人、新規は18人。保健所管内別の内訳は、和歌山市35人、岩出5人、橋本4人、海南と田辺が各3人、御坊1人。

11日時点の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体で過去最多の21・5人、和歌山市が32・3人、橋本市が28・6人で、紀北では依然として最も感染状況が深刻なステージ4の目安25人を上回る状況となっている。

新たに判明したクラスターは、県内で会議後に飲食した6人のうち5人が感染したものが県内34例目。和歌山市元寺町の「うたごえホールギン・パリー」の利用者と従業員8人の感染が35例目。和歌山市古屋の「歌謡スタジオKOYA」の利用者と従業員7人の感染が36例目。

岩出市金池のサービス付き高齢者向け住宅「バナナホーム金池」で職員と入所者5人が感染したものが37例目となった。
和歌山市中之島のカラオケ喫茶「ハッピー」関連では新たに4人が感染して計22人となり、済生会和歌山病院の19人を上回り、県内のクラスターとして過去最多を更新した。

ハッピーでの感染は、感染力が強いとされる変異株ではなく従来株とみられており、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「従来株でもこれだけ感染が広がっており、カラオケは危険なので控えてもらいたい」と話した。

また、県管財課の50代女性職員の感染が判明した。一般の県民と直接接触する業務ではなく、県は職員が勤務する執務室と共用部分を消毒した。

県内の感染者は累計1549人で、入院中の患者は240人。発表済みの陽性者のうち新たに16人が変異株によるものと分かり、変異株の感染者は累計151人となった。

カラオケを控えるよう呼び掛ける野㞍技監

カラオケを控えるよう呼び掛ける野㞍技監

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