感染拡大続き危機感 新型コロナ新規33人

和歌山県は15日、県内で新たに幼児~90代の33人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内の累計感染者は1666人となり、25人が退院し、入院中の患者は267人となった。これまでに感染が判明した人のうち新たに15人が変異株陽性と分かり、累計206人に達した。

33人の保健所管内別内訳は、和歌山市19人、田辺6人、岩出5人、海南と橋本各1人、県外(東京都)1人。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が23・0人、和歌山市は37・7人となり、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「非常に危機的」との認識を示した。

入居者や職員の感染が判明しクラスター(感染者集団)に認定されているサービス付き高齢者向け住宅「バナナホーム金池」(岩出市金池)の関係では、新たに職員の同居家族と入所者計4人の感染が判明。同施設のクラスターの感染者は12人となった。

野㞍技監は記者会見で、これまで330床だった県内の病床数を365床に増やしたと説明し、今後も「順次増やしていく」と話した。感染拡大の防止に向けては、「(感染者の濃厚接触者ではない)新規の感染者を出さないことが最も大事」と強調した。

 

県内の感染状況に危機感を示す野㞍技監

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