過去最多の55人が感染 病床使用率88・3%

和歌山県は20日、県内で新たに10~90代の男女55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。一日の新規感染者としては、これまでの44人を大幅に上回り過去最多。県内の累計感染者は1862人となった。33人が退院し、20日午後1時時点で353人が入院中。病床使用率は88・3%になった。また、これまでに感染した人のうち新たに39人が変異株陽性となったことも発表した。

20日に発表された感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市28人、海南2人、岩出6人、橋本7人、湯浅1人、御坊2人、田辺8人、県外1人。

入所者や職員の感染が相次ぎクラスター(感染者集団)に認定されたバナナホーム金池(岩出市金池)の関係では、新たに入居者で80代女性の感染が判明。関係の感染者は14人となった。患者や職員の感染が相次ぎクラスターに認定された外科内科辻医院(田辺市上屋敷)の関係では、新たに入院患者の80代女性、90代女性の感染が判明。関係の感染者は10人となった。

和歌山市舟大工町の「デイケアアクア」では、職員2人と利用者5人の感染が判明。すでに感染が発表されている人を含め感染者は計9人となり、県は県内43例目のクラスターに認定した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が29・6人、和歌山市は39・9人となり、政府の分科会がステージ4(爆発的感染拡大)の目安とする25人以上を大きく上回っている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は20日、県庁で記者会見し、県内の感染拡大状況について「本当に危機的な状況」と強調。「一人ひとりが命を守る行動を」と呼び掛けた。

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