楽しさ伝わる陶芸ずらり 北島さん初の個展

和歌山市の北島健司さん(71)の初めての陶芸展「古稀+1記念 作陶の足跡」が21日、同市本町の本町公園ギャラリーで始まった。25日まで。

大皿や茶わん、花器やつぼなどバラエティーに富んだ約300点が会場いっぱいに並ぶ。念願だった個展開催に、北島さんは「好き勝手によくこれほど作ったなぁと思います。パーティーのようにいろんな作品が並びました。楽しみながらご覧いただければ」と笑顔で話している。

教壇に立ち、小学校長などを務めた北島さんは40歳の頃に陶芸を始め、自宅に工房を構えて作陶。退職後、脊柱管狭窄症を患ってからは、ゆったりしたペースで楽しんできた。

古希を節目にした展覧会。昨年秋の開催予定が延期になっていた。会場に並ぶのは「一つの心」をテーマに仕上げたという球のオブジェ、寝転び、自由に遊ぶかっぱたちなど。大きなハスの葉状の器にイルカや金魚、ひょうたん型の島などの小物を集めたコーナーもあり、ユーモアたっぷり。

北島さんがかつて所属していた和歌山陶芸クラブの代表、小出恵子さんは「出発点から今までの過程が見えてくる。好きなものに到達したのが伝わってきますね」と話す。

孫たちの陶芸作品も並べて共演。自身の版画作品を陶の額で飾り、4年間題材に創作したというアジサイの花瓶なども並ぶ。北島さんは「挑戦を続けながら、いろんなことを学んだ。うまく作れず失敗したことも、思い出ですね」とにっこり。「皆さんに、陶芸って楽しそう、やってみたいと感じてもらえればうれしいです」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは北島さん(℡090・2350・2036)。

遊び心たっぷりの作品が並ぶ会場

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