行方不明者発見に活躍 警察犬ヨハン号表彰

行方不明になっていた高齢男性を無事に発見したとして、和歌山北署(湊隆弘署長)は22日、直轄警察犬のヨハン・フォン・マイン・リーベ(通称ヨハン号、シェパード、雄4歳)と、直轄警察犬担当者で県警本部刑事部鑑識課の庵野勝信さん(42)の功労をたたえて表彰した。

今月11日午後1時ごろ、同署管内の住民から「高齢の父親が自転車に乗って家を出たまま帰ってこない」との届け出があった。

署員らが手掛かりを調べる一方、同5時50分ごろにヨハン号を投入し、家族の協力で、男性が普段使用している枕を嗅がせて捜索を開始。ヨハン号は迷うことなく山林を進み、わずか5分ほどで男性を発見した。

同署で行われた表彰式では、湊署長が庵野さんに表彰状、ヨハン号にドッグフードを贈った。湊署長は「日が暮れるまでに不明者を見つけてもらってうれしい。よくやってくれた」とヨハン号をねぎらい、庵野さんは「日々の訓練の結果が出た。素直にうれしい」と喜んだ。

現在、県内の直轄警察犬はヨハン号のみ。高齢化社会の進展に伴う行方不明事案の増加や、災害時などの人命救助に備え、警察犬の活躍する場面は増えると見込まれる。湊署長は「警察犬制度を充実させていきたい」と話していた。

 

表彰状を手に庵野さんとヨハン号

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