和歌山市職員見回り調査 時短要請で飲食店等

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、和歌山県が和歌山市内の飲食店や遊興施設に対して営業時間を午後9時までとし、酒類の提供は同8時までとするよう要請したことを受け、尾花正啓市長は24日、市役所で臨時の記者会見を開き、対象となる市内約2200店舗について状況調査を行うと発表し、同日夜から市職員が巡回を始めている。

調査は職員が2人ずつ4チームに分かれ、5月11日まで実施する。尾花市長は「県と密接に連携し見回りをさせていただく」と述べ、飲食店に対し「ぜひご協力いただきたい」と呼び掛けた。

さらに、連日多くの新規感染者が確認されている大阪府、兵庫県などから県内への人の流入が増える可能性があることを踏まえ、市内の大型商業施設(イオンモール和歌山、メッサオークワガーデンパーク和歌山店、イズミヤ和歌山店、和歌山マリーナシティなど)を市職員が訪れ、駐車場に停まっている車両のナンバーなどから流入状況を確認する。

ゴールデンウイーク中の感染防止対策として、5月5日に和歌山城周辺で開かれている恒例イベント「子どもなかよしまつり・音楽大行進」を中止する他、和歌山城天守閣とわかやま歴史館は5月11日まで休館する。

市民への広報は、同日までの毎日午後0時50分に防災行政無線の放送で、緊急事態宣言対象地域の4都府県への往来や不要不急の外出を自粛するよう呼び掛ける。

感染拡大抑制の切り札として大きな期待がかかるワクチンについて尾花市長は、医療従事者用のワクチンが不足し、医師会などから要望があることを受け、高齢者向けワクチン750人分を医療従事者用に転用することで、優先接種の早期完了につなげることを発表した。

高齢者への接種に協力する市内の医療機関は、現在の116機関から5月以降は277機関に増え、5月中には高齢者の約半数が1回目の接種を終える予定と説明した。

 

見回りなどの取り組みを発表する尾花市長

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