観光地は人出まばら GW5日間の連休スタート

昨年に引き続き、コロナ禍で迎える2度目のゴールデンウイーク。和歌山県内でも不要不急の外出自粛が呼び掛けられる中、5日間の連休の初日となった1日、例年であれば多くの人でにぎわう和歌山市内の屋外施設でも、午前中の人影はまばらだった。

観光地などでは、消毒や換気などの対策を講じて客を迎えている。

和歌山市明王寺の「四季の郷公園」は昨年7月に道の駅に登録され、リニューアルオープン。休みには家族連れらでにぎわうが、この日午後からは雨の予報が出ていたこともあってか、人出もまばら。

同施設のスタッフは「平日と変わらないくらい人が少なく、子どもたちの声が聞こえず少し寂しい。連休中、天気が良ければ、もっとお客さんが来てくれると思うのですが」と話す。休園だと思っている人もいるようで「公園は開いているのか」といった電話での問い合わせも多いという。

園内では、例年ゴールデンウイーク中に満開となるツツジが、ことしは桜や藤同様、開花時期が早く、ピンク色のツツジが見頃の終盤を迎えている。

1歳の息子と訪れた同市の女性(31)は、「兵庫県に行く予定だったけれど、緊急事態宣言で動物園なども休園になったのでキャンセルした。ゴールデンウイークは、市内のお互いの実家でゆっくり過ごす予定です」と話していた。

和歌山城では、11日まで天守閣とわかやま歴史館2階歴史展示室が臨時休館となっている。

市では、城の登城口に休館のポスターを貼るなどして来場者に知らせている。埼玉市から来た3人家族は、「(休館を)知らなかった。こんな時期だから仕方がない」と話し、せめて城の外観を見ようと登城するという。ほぼ毎日、城内を3時間かけて散歩するという市内の男性(81)は「今までのGWは人が多くて散歩ができなかった。去年、ことしは本当に人が少ない」と話す。

一方、城内の和歌山城公園動物園では家族連れなどが訪れ、園内を楽しんでいた。動物園の飼育スタッフによると、通常のGWよりはかなり少ないが、ここ最近の平日と比べると家族連れを中心に人が多いと感じたという。1才半の娘と訪れた男性(36)は「せっかくなのでどこかに連れて行ってあげようかと思って。屋内より屋外のほうがリスクが少ないかなと」と話していた。同園では、11日までポニーやヤギなどの餌やり体験を中止するとしている。

臨時休館中の天守閣入り口

臨時休館中の天守閣入り口

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