新たに23人が感染 早期の受診を呼び掛け

和歌山県は6日、県内で新たに10~90代の男女23人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。和歌山市の60代女性と田辺保健所管内の70代男性が重症。県内の累計感染者は2304人となった。25人が退院し、6日午前10時時点で290人が入院している。

保健所管内別の感染者数は、和歌山市14人、海南1人、岩出2人、湯浅1人、御坊1人、田辺2人、新宮1人、県外1人。新宮保健所管内で感染者が確認されるのは1月24日以来で102日ぶり。

和歌山市内のグループホーム「けあビジョンホーム和歌山加太」で感染者が相次ぎクラスター(感染者集団)に認定された件では、新たに職員1人と入居者4人の感染が判明。関係の感染者は計12人となった。

また、県は県内の感染者について、発症から受診までと、検体採取までの日数についてを調査し、6日に結果を発表した。対象は4月の新規感染者で無症状の人や県外の感染者に計上された人を除く298人。調査によると、発症から受診までに5~11日経過した人が31人、5~13日後に検体採取した人が41人いた。ある70代男性は4月5日に発症したが受診日は同月12日。救急搬送され、ICU(集中治療室)に入室し人工呼吸器を装着した。転院後も酸素投与を受けている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、発症から受診までに5日以上が経過したケースについて「パーセントにしては高くないが、一部に(そうしたケースが)あるとその人から地域に広がる。早期の受診をお願いしたい」と呼び掛けた。

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