智弁が2年ぶりV 春季県高校野球県予選

春季高校野球県予選の決勝が9日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場であり、智弁和歌山が7―1で市和歌山を破り、2年ぶり14回目の優勝を飾った。打線が相手のプロ注目右腕・小園を攻略し、伝統の強打を見せつけた。智弁和歌山は22日に滋賀県で開幕する近畿大会に出場する。

智弁和歌山 1 0 0 1 0 0 1 4 0 7
市和歌山 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1

〔智〕中西―渡部〔市〕伊藤、米田、小園―松川▽本塁打=髙嶋(智)▽2塁打=山口、德丸、中西(智)

智弁は1回表、相手先発・伊藤の制球難や内野守備の乱れに乗じ1点を先制。4回にはこの回先頭の6番・髙嶋が2番手・米田から左越えに本塁打を放ち1点を追加した。7回にも1点を加え、8回には3番手・小園から7番・渡部が中前適時打、8番・中西が走者一掃の適時2塁打を放ち、一挙4点を奪った。

前日の準決勝・和歌山東戦に続いて先発したエースの中西は制球が良く、9回を投げて市和歌山打線を被安打6、1失点に抑えた。5回に適時打を浴び1点を失ったが、その後は立ち直り、6回以降は9回まで全て三者凡退に抑えた。

智弁の中谷仁監督は「選手がやることをしっかりやってくれた。小園投手を打つための準備をしてきた。しっかり(球に)対応できた」と選手たちをたたえた。大会を振り返り「僅差の中で勝ち切ることができた。投手陣が最少失点でしのいでくれたのが大きかった」と話した。8回に走者一掃の適時2塁打を放つなど2安打3打点の活躍を見せた中西は8回の適時2塁打を「少し詰まったので捕られるかなと思ったけれど、越えてくれて良かった」と笑顔で振り返った。小園の投球の印象については「めちゃめちゃ速かった。直球以外はバットに当たらないと思った。打った瞬間はすごく手が痛かった」と話した。

市和歌山は2点を追う5回裏、安打と犠打で2死3塁の好機をつくり、2番・杉本の適時打で1点を返したが、その後は中西の前に好機をつくることができなかった。プロ注目のエース・小園は6回から登板。3本の2塁打を含む7安打を浴びるなど精彩を欠き、悔しい結果となった。

次々と生還する智弁の走者

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