大学選手権で好投 海南市出身の関学・黒原

第70回全日本大学野球選手権記念大会は2日目の8日、東京都の神宮球場と東京ドームで1、2回戦6試合があり、関西学院大学4年生の黒原拓未投手(和歌山県海南市出身)が松山大学との1回戦に先発し、7回を投げて1失点の好投を見せた。28年ぶりに出場を果たした関学大は6―1で勝利し、1964年以来57年ぶりに同大会で白星を挙げた。

黒原投手は海南市立日方小学校、海南中学校を経て智弁和歌山高校に進学。3年夏はエースとして甲子園に出場し、大阪桐蔭を相手に好投した。関学大に進学後は下級生の頃から公式戦で活躍し、直球の最速は150㌔台に達するなど、大学でさらなる成長を遂げた。

今春の関西学生野球リーグ戦では、チームの全12試合のうち8試合に登板し、3試合で完封勝利を挙げた。リーグ最多の5勝をマークし、最優秀選手(MVP)、最優秀投手、ベストナインに輝いた。背番号は11。

神宮球場で行われた松山大戦では、99球を投げ、許した安打は5本。8三振を奪い与四球は1個のみ。4回に相手の5番打者に左前適時打を浴び1点を失ったが、後続を断って7回を最少失点に抑えた。

関学大硬式野球部はこれまで田口壮(オリックスコーチ)、荻野貴司(ロッテ外野手)、宮西尚生(日本ハム投手)、近本光司(阪神外野手)などのプロ野球選手を輩出している。

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