使用済み注射器でワクチン接種 和市でミス

和歌山市は16日、市内の医療機関での新型コロナウイルスワクチン接種で、誤って使用済みの注射器を使うミスがあったと発表した。

市によると、15日午後、この医療機関で看護師2人が接種作業中、1人がトレーに置いていた使用済みの注射器を、もう1人が使用前と勘違いして70代男性に接種。注射器が空だったためすぐに針を抜き、別の注射器で改めて接種した。

報告を受けた市保健所は、男性への事情説明と健康状態の経過観察を医療機関に要請。男性と、元の注射器で接種を受けた高齢者には血液検査を行い、感染症の有無を調べる。16日時点で男性の健康状態に異常はないという。

使用済み注射器を専用の箱に速やかに廃棄するルールが徹底されておらず、接種前に注射器の状態の確認を怠ったことが原因とみられる。

市は15日中に、ワクチン接種を行う全医療機関に今回のミスを連絡し、注意を呼び掛けた。

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