県民の権利擁護へ 弁護士会新役員が決意

和歌山弁護士会の本年度新役員就任披露の会が25日、和歌山市内のホテルであり、新役員や同会の活動が紹介された。

本年度の会長は田邊和喜氏、副会長は堀江佳史氏、九鬼周平氏、上岡美穂氏。田邊氏、九鬼氏、上岡氏は和歌山市、堀江氏は橋本市を拠点に活動している。

新役員就任披露の会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため会食は実施せず、会場での参加以外にオンラインによる出席方法も用意した。

田邊新会長はあいさつで「コロナ禍において経済や法律の問題でお困りの方がたくさんいらっしゃる。県民の権利擁護の実現に向け、引き続き真摯(しんし)に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

副会長による会の活動紹介があり、上岡弁護士は「弁護士は加害者だけのものではなく、犯罪被害者の方のさまざまなご相談に対応できる」とし、九鬼弁護士は逮捕された場合に弁護士との面会を1回無料で依頼できる「当番弁護士制度」を紹介。「制度を利用し、できるだけ早く弁護士と会ってアドバイスをもらっていただければ」と話した。

同会は本年度、司法へのアクセス向上に力を入れる方針で、堀江弁護士は田辺、新宮、御坊の各市にある地方・家庭裁判所支部が伊都地方にも必要との考えから「1990年に裁判所妙寺支部が廃止されて以来、伊都橋本地域には裁判所支部がない。この問題についても継続的に取り組んでいきたい」と話した。

同会には143人の弁護士が所属している(うち女性21人)。

壇上で新役員が紹介された

壇上で新役員が紹介された

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