開閉会式出演者決まる 紀の国わかやま文化祭

和歌山県は29日、県内初開催となる「紀の国わかやま文化祭」(10月30日~11月21日)の開会式、閉会式の特別出演者を発表した。開会式のプロローグで歌舞伎役者の尾上菊之助さんが祝賀舞を披露する他、元体操日本代表の田中理恵さん、歌手の坂本冬美さん、津軽三味線奏者の木乃下真市さんをはじめ県出身、ゆかりのアーティストらが多数登場する。観覧者の募集も開始し、9月10日まで受け付ける。(写真は県提供)

同文化祭は、第36回国民文化祭と第21回全国障害者芸術・文化祭を同時開催するもの。「山青し 海青し 文化は輝く」をキャッチフレーズに、県民一人ひとりが文化活動に参加し、喜びや感動を味わい、他者への発信や協働を通じて地域社会全体の活性化を実現する大会を目指している。

開会式は10月30日に和歌山市手平の和歌山ビッグホエール、閉会式は11月21日、同市小松原通の県民文化会館で行う。期間中は、県実行委員会の主催事業の他、県内各市町村や文化団体の主催による約130事業が予定されている。

祝賀舞を披露する菊之助さんは、道成寺(日高川町)を題材とした「京鹿子娘三人道成寺」を祖父、父とともに踊っており、今回舞う「鐘ヶ岬」も、道成寺にまつわる長唄から歌詞が取られている。

開会式の総合司会は田中さんとフリーアナウンサーの高松良誠さん。国歌独唱を声楽家の斉藤言子さん、開会宣言を歌手のウインズ平阪さんと車椅子ダンサーの中瀬朱さんが行う。

開会式の目玉プログラムとなる「フェスティバル」は、和歌山の自然を巡りながら文化にふれる旅を表現する。特別出演は、坂本さん、木乃下さん、元宝塚歌劇団の天翔りいらさん、ピアニスト・作曲家の上野山英里さん、打楽器奏者の大家一将さん、東京藝術大学長の澤和樹さん、和太鼓奏者の嶋本龍さん、尺八奏者の辻本好美さん、箏曲家の西陽子さん、中瀬さん。県内の文化団体との共演が繰り広げられる。

閉会式では、400年の歴史がある紀州東照宮の大祭「和歌祭」の演目をオープニングで披露。総合司会はフリーアナウンサーの笠野衣美さんが務め、グランドフィナーレには、「singer SAYAKA」さん、田頭宜和さん、藪下将人さん、優月さん、平阪さんの県出身のシンガー5人が特別出演する。次期開催県の沖縄県のアトラクション、引き継ぎの式典なども行われる。

仁坂吉伸知事は29日の定例記者会見で、「和歌山は文化を盛んにしながら、県づくりをやっていくんだという気持ちに県民みんながなってもらい、全国の方々も、和歌山に文化ありということを認識してもらえるような大会にしたい」と話した。

 

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